ビール禁止を解いた4/8から1ヶ月以上経つ。
幼い頃、どうあがいても直接覗くことのできない自分の体の中は宇宙なんだと思ってた。
わたしの体の中は宇宙のように真っ暗で、たまにあっちやこっちに星が瞬いてて、その中の一つに小さく小さく生きている生命体があって、それでその生命体の体内もまた宇宙で。寄生マトリョーシカ。
ドラえもんが好きだったし、藤子不二雄的発想を刷り込まれていたんであろう当時の日本の平均的な子供だった。
そうした神秘の宇宙も、齢三十を越せば”健康診断”という古来から続くイベントにより、ただの血や肉や脂や内臓の集合体なのだと暴かれてゆく。
最近会う人会う人みんなに、「健康診断いってる?!行ったほうがいいよ!!!!!」と勧める。保険のおばちゃんみたいだ。健康診断おばけだ。
4月に健康診断を受けた。中性脂肪という数値が減っていた。よくわからなかったけどなんだか嬉しかった。
しかし、脂質代謝が引っかかった。昨年に続き今年も、だ。悪玉コレステロールが高い、のではなく低いのだという。検査の真理性を確かめる「再検査」じゃなくって、今年もD判定の「要精密検査」だった。
昨年は確か精密検査をやった。しかし、後日の結果を受け取りに行かなかった。だって病院遠いんだもん。正直忘れてた。死ぬような結果じゃないってことだろう、と得意の楽観。巡り巡って1年。
それに今年は尿蛋白も再検査として引っかかった。おい、一体どうなってるんだ私の宇宙。
長くなりそうなので
結果からいうと、まあ問題ないのでは、誤差の範囲とも言えますね、一応要観察ってとこでしょうかね、というご判定でした。
検査時の内科の先生からは、コレステロールは低くても大丈夫ですよってさ。それよりも泌尿器科のトイレの技術に驚いた。見た目普通の洋式トイレで、通常通りコトを終えると、さっきまで静かに構えてたトイレさんが待ってましたと言わんばかりに、便座に座ってからどのくらいの時間で排したか、それってどのような勢いで?どんくらいの量だったん?ってのを全部データ化して、ういーーーって血圧の測定器とか安っぽい占い機みたいにレシート状で出してくれんの。え!あなた他のトイレさんとさっきまで全く同じ顔してたくせに!隠れスーパートイレマン!澄まし方惚れるわやばっ!って感激してしまいました。
医療機器を研究して開発して製造して流通してくださってる方々、どうもありがとうございます。
あら。今日の行き着く果てが予定外になっちゃった。私は食べるのが好きだけどちょっと胃袋が小さくなってしまったのでブラックホールが欲しいよ、というお話のつもりでした。